そこが知りたい はい、いでがわですが
生きるために「闘う」
がん患者団体活動の軌跡有害事象調査(上)
ジャーナリスト 出河雅彦
2024年11月15日号
ここまで、滋賀医科学大医学部附属病院の岡本圭生医師による前立腺がん小線源治療の継続を求める患者団体の活動や裁判闘争の経過を見てきた。滋賀医大は患者団体からの要望に正面から向き合おうとしなかったばかりでなく、「医療安全管理」に名を借りた、岡本医師の治療に対する「ネガティブキャンペーン」とも言うべき行動に出た。しかし、それは著しく透明性を欠き、岡本医師の治療患者に発生したとされる有害事象に関する評価を求められた外部医師から批判の声が上がるほどだった。
連載第14回で取り上げたように、2018年11月、自身の患者のカルテが同じ病院の泌尿器科医によって無断閲覧されていることに岡本医師が気づいた。それは前立腺がん患者らが滋賀医大泌尿器科学講座の河内明宏教授と成田充弘医師を相手取り、損害賠償を求める訴訟を起こしてから約3ヵ月後のことだった。岡...
ここまで、滋賀医科学大医学部附属病院の岡本圭生医師による前立腺がん小線源治療の継続を求める患者団体の活動や裁判闘争の経過を見てきた。滋賀医大は患者団体からの要望に正面から向き合おうとしなかったばかりでなく、「医療安全管理」に名を借りた、岡本医師の治療に対する「ネガティブキャンペーン」とも言うべき行動に出た。しかし、それは著しく透明性を欠き、岡本医師の治療患者に発生したとされる有害事象に関する評価を求められた外部医師から批判の声が上がるほどだった。
連載第14回で取り上げたように、2018年11月、自身の患者のカルテが同じ病院の泌尿器科医によって無断閲覧されていることに岡本医師が気づいた。それは前立腺がん患者らが滋賀医大泌尿器科学講座の河内明宏教授と成田充弘医師を相手取り、損害賠償を求める訴訟を起こしてから約3ヵ月後のことだった。岡本医
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