2019年12月、長い長い物語の完結編が公開されました。そう、言わずと知れた「STAR WARS」です。日本で初公開されたのは1977年。何と42年前!(2019年時点)当時SF映画はあまり一般的な人気はなかった気がしますが、出演している俳優も無名なのにまさかのヒット!
SFのかたちを取っていますが、基本的には西洋の騎士物語がベースの勧善懲悪の話です。これまで子ども騙しくらいの認識でいた人にも、娯楽性と当時の最先端技術が響いたのかもしれません。今見るとファルコンやデススターはよくできた模型で、最近の映像に慣れている人にはちゃちな造りに思えるでしょうが、もう一度言わせてもらいます。42年前です!ちょっとググってみれば、気象衛星ひまわりが初めて打ち上げられ、「UFO」などのピンク・レディーの曲が街中に流れて、白黒テレビ放送が廃止され、日航ハイジャック事件が世間を騒がしていた、まだ『ALWEYS 三丁目の夕日』の世界からさほど遠くない日本で『SW』は私には衝撃でした。しかもいきなり物語の背景を流れていく文字で紹介するオープニング、3部作全9話の途中第2部のエピソード4という何もかもこれまでになかったスタイルの映画でした。1話完結でしたが、登場人物のバックグラウンドや宇宙船の動力源は何なのかなどさまざまな不明点を残したまま、とりあえずのハッピーエンドで終了し、多少の疑問に答えるように2〜3年おきに続編が公開され、その後第1部のエピソード1が公開されたのは16年後でした。2年ごとに続編が製作されましたが、エピソード3が公開される頃、残りの第3部の3作は製作されないことになり、全6作で完結という発表がありました。技術が向上されたとはいえ、かなりの時間と費用がかかるようで、また何年待たされるかわからないし、仕方ないなぁというのがその時の感想でしたが、技術革新が飛躍的に進み、また製作陣のゴタゴタを経て、2015年から2年ごとに公開され、ついにラストのエピソード9に漕ぎ着けたわけです。
もうこれで、終わりという寂しさもありましたが、やはり10代のときに観始めた壮大なサーガの終焉を見届けられたのは嬉しかったです。しかも、あちこちでコラボイベントが開催されていました。
11月に東京駅行幸通りの地下ギャラリーに年代別にスターウォーズ・グッズが展示され、12月に入ると恒例の丸の内ビルのクリスマスツリーがSW仕様になり、周辺のビルの連合企画で、登場人物の変わった展示やグッズ販売コーナーもあり、各ビルを回るようにスタンプラリーを設置、そして、汐留の日テレホールではトルーパーや歴代ポスター、歌舞伎版SWの小道具や映像などを公開のほか、「STARWARS JEDI ACADEMY」なる小学生まで参加できる体験イベントまで、無料でSWの世界を直に楽しめるものが目白押しでした。ただし、天王洲の寺田倉庫の「SW展」はちょっと高すぎたのでパスしましたが、2015年の六本木ヒルズの「SW展」には行って、手ぬぐいを買いました。それにしてもここまで世代を問わず楽しめるコンテンツになるとは思ってもいませんでした。
どうやら、これからも新作が創られるようなのでまだまだフォースと共にいられるようです。