令和元年は当然、天皇の即位の礼でさまざまな皇室行事が目白押しで、生きているうちに体験できるとは限らない関連イベントがいろいろありました。さすがにパレードや皇居前のコンサートはハードルが高いのでテレビで済ませましたが、期間限定の大嘗宮見物は土日の混雑を見越して、平日の午後に友人と行ってきました。実は前回もこんな機会はもうあるまいと母を誘って行ったことがあるのですが、まさか2度目があるとは思いませんでした。
まず、皇居に入るためにがっちりルートが決められていて、行幸通りから内堀通りに誘導され、皇居前の砂利の広場を延々並びましたが、さすがに止まることなくゆっくり進んで、やっとセキュリティーのテントに到着。ここで荷物と身体チェック。飲みかけの飲料水はその場で一口飲んで見せなければいけませんでしたが、問題なく坂下門から入場。でもここからがまた長く、ゆるやかな上り坂なので結構な運動量でした。それでも石垣やちょうど咲いていた十月桜や紅葉、そして晴天の青い空に映える富士見櫓を眺めながら歩きました。やっと大嘗宮が遠目に見えるエリアに着くと、すでにものすごい人だかりなのがわかりました。何とか近づいて建物の正面を写真に収めようと人の頭越しに腕を伸ばして数回撮りましたが、この人混みの最前にいる人たちは撮り終えて出ようにも、おいそれとは動けないほどものすごい〝おしくらまんじゅう〟状態でした。前回はフィルムカメラの時代でこんなではありませんでした。
次に10月にオープンした明治神宮ミュージアム(一般1000円)にも年末に行ってみました。とてもシンプルなデザインの建物(隈研吾設計)です。1階には明治神宮の年中行事を月ごとに映像と小道具などで紹介し、実際に執り行われた行列を個性豊かな人形で再現してあったり、神宮の全体模型や古い写真の展示がありました。2階は『天皇陛下御即位奉祝』の企画展で皇室ゆかりの品々、常設展示の馬車や天皇家の年表など、1階で見た年中行事と神宮の杜の四季を三面の壁に映し出すコーナーがありました。まるでそこにいるかのような気分になれる短い映像が次々に流れるので、ちょうど時間に余裕があって堪能できました。また参道がよく見える全面ガラス窓の休憩スペースでのんびりすることもできます。ちなみにここのマークは「月と日」を表しているそうです。
年が明けて、やっと特別公開の〝高御座と御帳台〟を見に上野へ。国立博物館での公開でしたが、これだけ見るなら無料なので、開館1時間前ですでに100人くらい並んでいました。とても美しく立派で、これが組み立て式とは驚きです。解説の小冊子ももらえました。
次を見れるかわからない特別な展示がたくさん見れて面白かったです。