気がつくと神田明神はすごく変貌を遂げていました。
数年前からアニメとコラボしているポスターが作られたりしています。アニメの舞台として描かれ、単にお参りに訪れる人々だけでなく、海外からのファンも含めていわゆる聖地巡礼という名目で参拝客が多彩になったようです。これまでは参拝以外に訪れるのは銭形平次の石碑があるとか、浮世絵に描かれているということだった気がします。
学生時代、通い慣れた御茶ノ水界隈なのに神田祭でお神輿が賑わうのをちゃんと見たことがなかったし、ついでに気になったイベントがあったので友人を誘って行ってみました。そのお目当ての『鈴木敏夫とジブリ展』は大盛況でした。当日券は会場では売られておらず、コンビニで慣れない機械操作に苦労してなんとか購入。最近のチケット入手方法が、ネットで購入して画面見せるとかコンビニで発券するなどいろいろあり過ぎて混乱します。
そして今度は受付で入場時間指定の券をもらう手間をかけ、ようやく2時間後に入れました。御神殿横の祭祀殿から地下へ。さらに奥へ階段を昇ったり降りたり、まるで映画のようにいつの間にか『千と千尋の神隠し』の世界へ誘われたようでした。
一番ユニークだったのは等身大と思われる湯婆婆のおみくじ。それと湯屋の模型がすばらしかったです。
さて、今年ここの神田明神文化交流館EDOCCOでまた違うイベントがありました。今度はクリエイターの作品を面白い趣向で展示した『江戸東京あかり展』というもので、スクリーンに描き出されたやけにイケメンな吉良上野介が客と会話をするとかクイズを解くと妖怪の絵が現れたり、画面が変化するのを楽しめる仕掛けや美しいガラス作品、切り絵の屏風、青森のねぶた、万華鏡、おまけに辻村寿三郎の八犬伝の人形・玉梓までありました。懐かしかったですが、人形は結構大きなものだったで驚きました。他には日本酒を別料金で飲めるコーナーも。
今回は地下の狭い展示スペースでしたが、なかなか凝っていて面白かったです。交流館に向かって明神男坂を昇っていたとき、若い女性が弾んだ声で「神田明神、めちゃくちゃ楽しい!」と友人に言いながら軽やかに降りてくるのとすれ違ったのが印象的でした。
文化交流館の1階に物販コーナーがあって、神社関係の書籍やグッズ、飲食コーナーがあります。ここオリジナルの飲料水「神社声援(ジンジャエール)」というネーミングには受けました。HPを見ると実にいろんな催し物をやっていて、今のところ3月下旬にはエビスビールとのコラボもあるようです。