ついに英国のエリザベス2世女王が逝去されました。今年の6月には在位70年を祝うプラチナ・ジュビリーが盛大に催され、もうこのままずっと女王がいる気がしていましたが、昨年亡くなった最愛のフィリップ殿下の元へ行ってしまいました。


 実はそのエジンバラ公フィリップ殿下が、インターナショナル名誉総裁として出席されたWWF主催の昼食会に参加したことがあります。会員なら参加できるというので速攻申し込んだのですが、末端の会員なので当然遠い席でした。でもWWFの方はそういう人たちの席を入口に近いテーブルにしてくれたので、ほんの数秒ですが間近でその姿を見ることができました。何しろ入会した理由が総裁にあったので忘れられない思い出です。


 さて、常に世界中から注目される英国の女王は、これまでにも多くの映画にもなってきました。つい最近ドキュメンタリー映画『エリザベス 女王陛下の微笑み』が公開されて先月上映終了しました。(今再上映されているようです)今回の訃報を知って一番最初に思い浮かべたのが『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』(2015)です。王女時代に妹と非公式に一夜の外出をしたという実話をもとに創作された作品で、こんなだったかもと思わせるものでした。それと『ミニオンズ』(2015)。ミニオンが伝説の剣を抜いたために王位を失った女王がバブで一杯飲んでいるシーンを思い出しました。


 2012年のロンドンオリンピックの開会式に007と共にヘリで登場するという演出や、クマのパディントンとお茶をするという映像で、気さくで可愛らしい一面を見ることができましたね。『クィーン』(2006)ではダイアナ元皇太子妃が交通事故で急逝した頃の女王が描かれています。


 英国の女王ということであげると波乱の時代を生きたエリザベス1世を描いた『エリザベス』(1998)、『エリザベス ゴールデン・エイジ』(2007)、『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』(2018)では、どれもかなり意志の強そうな女優さんたちが演じていました。ちょっと変わったのでは、『女王陛下のお気に入り』(2018)というのが宮廷内で生きる人々の不穏な雰囲気が描かれて興味深かったです。またエリザベス2世と同じように夫を亡くし、長く君臨した女王を描いた『ヴィクトリア女王 最期の秘密』(2017)は意外な秘話が描かれていてとてもおもしろかったです。



 称賛だけでなく多くの批判にも晒されていた女王たちの様々な物語はどれも絶対自分は体験することがない世界ですが、強い信念とか知識を持って考えるというのはきっと良い方向への手助けになるというのは学べた気がしました。