学生でなくても入れる大学の施設を訪れるシリーズ(!?)。今回は東京大学総合研究博物館。ここはお気に入りの東京駅前のKITTEにあるインターメディアテクの本家本元。東大の学術標本などを常設展示しているところで、やはり以前から行ってみたかった場所。コロナで閉鎖や予約制になって、無料なのにその手続きがちょっと手間だなと思っていたのですがやっと行けました。本郷三丁目駅から徒歩1分!こんなに近かったとは。
懐徳門(門の由来が書かれたプレートあり)を通ってすぐ右手奥にある建物です。そこまでの通路の左右にも展示品がありました。建物の入口はまず手動で、次の自動扉が開くと待ち構えるようにスタッフの男性2人が、矢継ぎ早に「初めてですか?」「この順で進んで、これに解説が書かれています」と何枚かのフライヤーを渡してくれました。年配の方たちで研究者か先生の当番制なのでしょうか。
最初に目にする大きなガラスケースに雑多な陳列物が並べられていて、中には朝ドラで見た牧野富太郎の植物図鑑もありました。通路にも展示ケースと収納用の引き出しがあり、どれも気になってなかなか前に進めなかったです。研究室もガラス張りで、まるで実演販売のお店のように、実際に最先端の研究現場で何やら作業をしている人を見ることができるUMUTオープンラボという一角もありましたし、蝶や動物のなどの標本それに土器なども極一部なのでしょうがとてもバラエティに富んでいて、キョロキョロしてしまいます。
訪れたときに開催されていた特別展は『骨が語る人の「生と死」―日本列島一万年の記録より』(〜5/16まで会期延長)です。本物の骨が多く並んでいたのですが、この骨から日本人を見ていくというのがとても興味深かったです。歯並びがきれいなのは江戸時代の人より縄文人のほうでしたし、今大河ドラマの舞台になっている時代の人骨はほとんどないとか意外な事実がわかってとても面白かったです。
さほど広くはないのですが、パネルをじっくり読んでいたので「もうまもなく閉館です」と言われてしまいました。そういえば関連施設の小石川分館建築ミュージアムは、残念ながら耐震できていないため臨時休館中だと入口のおふたりが教えてくれました。いつか開館するといいのですが。
KITTEのインターメディアテクでは特別展示『魚学コトハジメ』(〜2/18で終了)を鑑賞しました。とても詳細な魚の図が美しくてもうこれはアートです。3/6から特別展示『都市―ヱドキリエズ』が始まりますが、集めると記念品がもらえるスタンプカードもあるのでぜひ行かなくては!
もうひとつKITTEでのイベントを紹介。富山くすりフェア2024(2/29~3/1)が地下1階で開催されるそうです。