02年8月、厚生労働省は「医薬品産業ビジョン」を発表した。これは21世紀(生命の世紀)に向けて日本の医薬品産業が採るべき方向性を提示したものである。国(厚生労働省)が医薬品産業政策の指針を明示したことは歴史的に見て画期的なことであった。ここ50年間、鉄鋼、自動車、電気、造船などと比較して、医薬品産業は国策産業として認知されて来なかったことを考えると隔世の感がある。 医薬品産業ビジョンでは、日本の医薬品産業の将来像(10年後の姿)として、 *メガファーマ *スペシャリティーファーマ *ジェネリックファーマ *OTCファーマ の、4カテゴリーに分け、その狙いと方向性を示した。これが10年後の国が求めている医薬品産業の新しいマップである。 ここでは「メガファーマ」という耳慣れない用語が公式に使われた。メガとはメガシティーのように巨大を意味し、メガファーマ...
02年8月、厚生労働省は「医薬品産業ビジョン」を発表した。これは21世紀(生命の世紀)に向けて日本の医薬品産業が採るべき方向性を提示したものである。国(厚生労働省)が医薬品産業政策の指針を明示したことは歴史的に見て画期的なことであった。ここ50年間、鉄鋼、自動車、電気、造船などと比較して、医薬品産業は国策産業として認知されて来なかったことを考えると隔世の感がある。 医薬品産業ビジョンでは、日本の医薬品産業の将来像(10年後の姿)として、 *メガファーマ *スペシャリティーファーマ *ジェネリックファーマ *OTCファーマ の、4カテゴリーに分け、その狙いと方向性を示した。これが10年後の国が求めている医薬品産業の新しいマップである。 ここでは「メガファーマ」という耳慣れない用語が公式に使われた。メガとはメガシティーのように巨大を意味し、メガファーマは巨